インドネシアの新型コロナウイルスとジャカルタにおける大規模な社会的規制(PSBB)の延長
インドネシアにおける新型コロナウイルス感染者数は6月10日時点で35,000人を超えています。
ジャカルタでは、4月に「大規模な社会的規制(PSBB)」が導入され、外出自粛要請や移動制限を行い、期限を6月4日までとしていましたが、一部条件付きで6月末までPSBBを継続する旨がジャカルタ州アニス知事より発表されました。
期限延長措置に至った理由として、ジャカルタ州内では多くの地域で症例数は少ないものの、一部感染者が多いレッドゾーンが見受けられることや、ジャカルタ州の新型コロナウイルス感染者数は安定しているものの、ジャカルタ州外で増加を続けている地域もあることをあげています。
6月は移行期間と設定し、引き続き「大規模な社会的規制(PSBB)」のルールが適用となるため、違反者への罰則なども継続されます。
移行期間のため、ジャカルタの礼拝所での活動が再開されますが、定員人数が半分までという条件付きでの再開となります。
また、6月の第2週よりオフィスやショップ、レストラン、工場、小売業者なども営業活動の再開が許可されますが、こちらも定員人数の半分までという条件付きです。
6月15日以降、飲食以外の事業やショッピングセンターが上記同様の条件で営業が可能となります。
6月20日以降、動物園やスポーツ施設、美術館、図書館などの施設も、移行期間の間に徐々に開放される計画であるとのことです。
ただし、6月の移行期間中に感染者数の増加などが見られた場合は、営業活動を停止するための「緊急ブレーキ政策」も導入予定であることが明らかになりました。