インドネシア(ジャカルタ)の平均年収は?
インドネシアは豊かな資源と世界第4位の人口 (約2億6000万人)
2012年頃から、その労働人口を求めて多くの日系企業もインドネシアに進出し、今や約1500社の日系企業が進出。
物価は日本よりは安いというイメージをお持ちの方は多いと思いますが、具体的にどの程度なのかは分かりづらいと思います。
今回は「平均年収」という視点からインドネシアを見てみようと思います。
インドネシア人の平均年収は約40万円!?月収3万円!!?
レベル別平均年収
日本以上に、職種や業種、また企業によっても差が激しく一概には言えませんが、経験年数別の平均的な給料は下記の通りです。
レベル | 平均的な年収(※手取り額) |
新卒(大卒) | Rp.52,000,000~71,500,000(約41万6000円~57万2000円) |
ジュニアレベル(2~5年経験) | Rp.65,000,000~130,000,000(約52万0000円~104万0000円) |
ミドルレベル(6~15年経験) | Rp.78,000,000~195,000,000(約62万4000円~156万0000円) |
シニアレベル(経験16年以上) | Rp.91,000,000~200,000,000(約72万80000円~160万円) |
※Rp.1=0.0080円として換算
日本での新卒者の平均年収が約200〜250万円と言われていますから、約5分の1程度です。日本では考えられない額ではないでしょうか。
もちろん企業にもよりますが、月4,5万円の給与だと考えられます。
インドネシアの技能実習生となりますと高卒が多いので、
2~4万円が相場かと思います。
もちろん最低賃金等もありますが、インドネシアの企業は守っている会社ばかりではありません。
給料の高い職種は?
職種によっても給料の幅は異なります。インドネシアで高収入の職種は何でしょうか?一例をご紹介いたします。
・士業(弁護士、会計士など)
日本と同じく、特殊な資格を必要とする士業はもちろん高収入です。専門職であるため、日本企業で弁護士や会計士の資格を持った方を、社内の法務担当者や会計担当者として採用している会社もあります。こちらは10 ~40万円と言われています。
・ITエンジニア、プログラマー
こちらも世界のトレンドと同じく、ITエンジニアは需要に対して供給が追いついていないこともあり、高給取りの一つです。特に開発や設計の経験者などは、破格のオファーが出ることもあります。
私も良く技人国ビザでITエンジニアいないか?と言われますが
日本はこの分野ですと給与が安いので、他のアジアの国に行く方が多いです。日本の場合日本語も求められるので人気がないと言えます。
・通訳、日本語スピーカー
日系企業では多くの日本語スピーカーが活躍しています。語学が得意でない日本人は多くいますので、サポート役となる通訳が必要とされます。日本語スキルによっては、同年代の人の2~3倍の給料を稼いでいる優秀な通訳者もたくさんいます。
N2ですと7~15万くらいの給与をもらっています。
毎年上昇する最低賃金の推移
平均年収は教育環境などによって振れ幅が大きく、なかなか実態を掴みづらいのが現実ですが、もう一つ、インドネシアの現状を知る為に重要な指標が「最低賃金」で、多くの労働者(特に工場の作業員など)は、最低賃金に準拠した給料で働いています。経済成長の著しいインドネシアでは、毎年最低賃金が上昇しており、ここ数年は毎年約8%のペースで上昇しています。
まとめ
- インドネシア人の年収は大卒約60万円、高卒約40万円
- 月給は 大卒4万円~ 高卒3万円~
安くて豊富な労働力を求め、多くの日系企業がインドネシアに進出しており、それによって雇用が生まれ、インドネシア経済の一助を担っていることは紛れもない事実です。
しかし、年々給与ベースが上がってきていますし、日本と違い給与は幅が広く、できる人材は、月10万円以上 日系会社の社長クラスですと年収1000万円もらっている方もいました。